「一年の計は元旦にあり」と言います。
みなさんも既にしっかりと計画を立てておられるのではないでしょうか。
ところで、この「一年の計は元旦にあり」の由来、誰が言ったのかについては、いろいろと説があるようです。
その一人が中国の明代に憑慶京です。彼が著した「月令広義」は中国の伝統的な年中行事やしきたりが解説されており、そのなかに「一日の計は晨にあり、一年の計は春にあり」という一文が記載されています。
晨は「あした」と読み、朝のことです。春は正月を意味しており、全体では、1日の初めである朝や一年の初めである正月にこそ計画を立てるべきだということです。なお、読みですが、一日は「いちにち」や「ついたち」ではありません。
「いちじつ」と読みます。
このあたり、間違えやすいのでご注意ください。
「一年の計は晨にあり」には、続きがあります。
「一日の計は晨にあり、一年の計は春にあり、一生の計は勤にあり、一家の計は身にあり」と続きます。
全体を通しての意味ですが、初めに計画を立てることで日々の充実度が決まり、勤勉に働くことで一生が決まり、健康維持によって一家の行く末が決まるということだそうです。
「一日の計」「一年の計」「一生の計」「一家の計」、これを「四計」というそうです。
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